紅い瞳の、闇の魔導師の容姿を持った人。
 元は、水晶だから。

 鼓動も体温も無いけれど。


 微笑む顔も、照れた顔も
 とても人間らしいから。

 冷たい手も、気にならない。



 それなのに、俺に触れるときはその手が暖かい気がして。


 ─な、…なんかさ、手、暖かくない?
 ─…ああ。そのようだ。
 ─何で?コタツでも入ってたとか…。
 ─馬鹿。
 ─…うー…。
 ─…お前に触ってるからだ。


 かぁ、と頬が高潮して、見てるこっちが照れるくらいの赤面。
 おかげで、俺まで真っ赤になってた。



 かのひとの手は、冷たいけど。
 俺に触れるときだけ熱を持つ。

 かのひとの胸は、静かだけれど。
 俺に触れるときだけ、熱くなる。



 それが、何よりも幸福。






 ─お前が好きだ。





 たまに落とされる告白に、俺はあっさりと堕とされて。
 紅い瞳に負けないほど顔を赤くした愛しい人に


 言葉だけでは表せない俺のキモチをキスで返す。



 ─大好きです。
 その手も、胸も。


 冷たくてもいいのです。


 俺に触れるときだけ、暖かいアナタでいてください。



 それは一種の愛情表現なんだろうから。


 END

 管理人より>
 Dシェラグー!…Dシェ照れ屋派(笑)
 駄文ごめんなさい;
 某同盟にてリクエストを頂いて速攻書きした小説。
 こう言うのが実は一番楽です(暴露)

 PCUP=2004年7月17日



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