逢えなくなるかもしれんと

ふと零した時の、お前が酷く瞼に焼き付いて。


たった3日。たった24時間が3回。

それだけでも、お前には苦痛なのか。

─たったそれだけでも。



それだけ俺はお前に入り込んでいるのか。

それだけ侵食しているのか。

それだけ侵食できているのか。

俺が。


期待に応えられない俺が。

おおよそ一番、情けない俺が。

一番、酷い男が。


そんなにも、想われて(?)

お前のその優越が俺のためだと思う度、残酷にも、嬉しい。


けれどその感情がどれだけ胸に苦しいか

俺は知っている。

    ─酷く逢いたい。

逢いたくて逢いたくてしょうがないというあの気が狂いそうなほどの感情。

    ─早く逢いたい。
    ─早く逢いたい。逢いたい。逢いたい。
    ─傍にいて。
    ─早く来て。こんなにも待ってるのに。


だから俺は

そんな感情を与えている(?)俺が


酷い男だと思う。


だからせめて、お前の言う「我侭」くらいは叶えてやりたい。

平気だ。

お前は平気だ。

俺も平気だ。


だから顔を上げろ。

せっかくの星空。
せっかくの散歩。
せっかく、手を繋いでいるのだし。

たまには、「普通」にそういうことをしてはしゃごう。





─俺はきっとお前が思っているより酷く残虐。
─残虐。
─…。



…END…


あとがき>  Dシェゾかシェゾかな。
 以前某方に捧げるメッセージとして書きました。


PCUP=2005年03月04日


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