道標は、まっすぐ。
だけれども、真っ暗で。
まっすぐであると判らない。
道標は、まっすぐ。
歪曲しているように見えても。
通る道はまっすぐ。
運命と輪廻いう言葉に翻弄された、あるヒトの道。
従った故の行く末は、何処だ。
従った故の結末は、どうなんだ。
一寸先の見えない闇の中、駄々をこねるみたいに叫んで。
「もしもこれが「運命」、「輪廻」だと言うのなら
俺の進むべき道は既に決まっているのか」と。
「ならば、あえて逆らう」と。
「俺は俺の道を行く」と。
「例えそれが『闇の魔導師』の歩むべき道だと決まったものでも
俺が従う義理はない。
神が決めたと言うのなら
『神を汚す華やかなる者』が、そんなものにむざむざ従うまでもない。
俺は『俺』だ。
他のものに干渉されるのはゴメンだ。
俺の人生。 俺の生き方。
それを、総て運命と輪廻の上で定められたものだなどとは言わせない」
─と。
まっすぐな、道標。
指す先は、何処。
歪曲した、道。
進むべき道は、どれ。
決められた、道。
冒涜の道は、どれ。
従えと用意された道を通らずに
逆らい続けて進むヒト。
闇の魔導師。
輪廻の歯車のひとつ。
決められた運命を持ったヒト。
神を汚す華やかなる者という名を持つ、銀と黒と蒼を纏う青年。
カ ノ エ ラ ビ ト ル ミ チ ニ ド ウ カ シ ュ ク フ ク ア レ 。
─天使の翼羽を折る力を持ったヒト。
タ ト エ オ ロ カ ナ ミ チ ノ リ デ ア レ ド モ 。
─ END ─
管理人より>
ノーカプ目指してレッツトライ!
…ややシリアス目に攻めてみましたがいかがですか?(何)
尚、フリーといたしますのでお持ち帰りの際は掲示板までご一報ください。
PCUP=2004年7月6日
モドル