一目見たとき

 「絶対コイツには負けたくない」と思った。

 『魔王』という地位と力に甘んじてだらだら日を過ごすこいつなんかに。





 そしてそれがそのうち、変わってくるのに気がついた。

 その鼻っ柱を叩き折ってやりたい。
 そう思う自分がいて。
 這い蹲らせたいと思う自分がいて。

 そして。



 支配してやりたい。




 そして、いつか気が付く。
 ああ、これは、

 『支配欲』なのだと。

 人間の、エゴの一つである愚かな感情。

 俺はそれで、アイツを従えたいのだと。









 俺の目の前に這い蹲らせたい。
 膝を折らせたい。
 その自尊心を粉々に打ち砕いて。














 汚してやりたい。














 暗い感情が牙をむく。
 それにエモノがかかるのは、あと少し先。



 エモノは気がつかない。

 自分が絶対の地位にいると信じているから。



 エモノは気がつかない。

 既に自分のすぐ後ろに、俺がいることを。



 さぁ、どうやって支配してやろうか?

 さぁ……、どうやって……。

 その、ムカつくほどの自尊心を打ち砕いてやろうか…………。














 ** E N D **



管理人より>ライオネル様よりキリバンリクエスト

ライオネル様>はい、シェサタです。(ホントかよ)
 狽カ、自分シェゾ受ラヴァなのでこれが限界かと〜〜〜(焦汗)
 ぐふぁ、ごめんなさい〜〜〜ッツ(逃亡)


PCUP=2004年4月6日


モドル
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